私の愛車であるアルトは2019年の11月に購入して以来まだ一度もオイルを交換していません。(2020年1月現在)
前回のオイル交換時期を確認したところ、走行距離的には問題ないものの前回の交換から1年以上経過していたことがわかったので自分でオイル交換することにしました。
今回は、アルトのオイル交換に必要な物や手順をご紹介しますが、アルト以外の車種でも軽自動車なら手順等ほとんど変わらないので参考にして下さい。
フィラキャップを開ける
ボンネットを開けたら”ENGINE OIL”と書かれたフタを探します。赤く〇で囲んでいるこのフタが”フィラキャップ”と呼ばれるものです。こちらを反時計回りに回して開けておきましょう。
フィラキャップを開けておくと、エンジンの下からオイルを抜くときにオイルの抜けがよくなるので作業時間を短縮することができます。
オイルを抜く
オイルを抜くためにエンジン下部にあるボルト(ドレンボルト)を緩めます。
ドレンボルトを緩めるには14mmのソケット又はレンチが必要です。
このまま緩めてしまうとオイルを地面に垂れ流すことになるので”受け”となるものを用意します。
バケツ等の容器でオイルを回収し廃油処理する手もあるのですが、毎回容器を洗浄するのも大変です。
・とっても便利なポイパック
そんなときに役立つのがこの”ポイパック”です。
この箱に廃油を入れることで廃油を”燃えるゴミ”として出することができる優れものです。
箱の横に書いてある説明を見ながらこのような形に組み立てます。
組みあがったらオイルが落ちてくる位置を予測し設置します。
オイルの出始めと終わりでは出てくる勢いが異なるので様子を見ながら勢いに合わせて
ポイパックの位置をずらしてください。
・ボルトを緩める時の注意点
レンチ等である程度ボルトを緩めたあとは指でボルトを回します。
指で回すときの注意点ですが必ず矢印の方向に力をかけながら緩めるようにしてください。
力をかけていないとすき間からオイルが滴り落ちてきます。
”これ以上緩まらない所”まで緩めらボルトを一気に抜きましょう。
上手くいけばオイルで手を汚すことなく外すことができます。
オイルを抜いている間に
いくら時間をかけても全ての汚れたオイルを抜き切ることはできませんが、どうせ交換するなら汚れたオイルを少しでも出し切りきれいな状態に近づけたいですよね。
ですから、ここはたっぷりと時間をかけて汚れたオイルを可能な限り排出しましょう。
待っている間に次の作業に向けて準備をします。
オイル及びパッキンの準備
オイルをジョッキに移します。今回はオイルエレメント交換もするので、2,9リットルのオイルを用意。(HA24Sアルトの場合)
次にドレンパッキンを交換。
手で簡単に取ることができます。ボルトの汚れがひどい場合はパーツクリーナで洗浄しておきましょう。
・パッキンの向きに注意
意外と知られていないのがパッキンに表裏があることです。
よく見るとわかるのですが表と裏では光沢具合が違います。
つるつるした面と
少しざらついた面。
ざらついた面が見えるように取り付けて下さい。
待ちに待ったオイル注入
と言いたいところですがオイルを注入する前にドレンボルトを閉めましょう。締める前に注入すると注入したオイルがそのまま下から漏れてきます。ボルトの締め始めは必ず指で行います。
ボルトが誤って斜めに挿入した場合でも、指で締めていれば途中で止まるためネジ山を潰すことはありません。しかし、初めから工具を使用すると大きな力で締める事になり、斜めに挿入されている事に気づかずネジ山を潰してしまうのです。
ドレンボルトのネジ山を潰してしまうと高額な修理費用を要する場合があります。
写真のようにできる限り指で締めることでそのリスクを回避することができます。指で締めた後は工具で増し締めをします。その後、パーツクリーナでキレイにします。
・オイルを注ぎます
ここまで来てやっとオイルを注入する事ができます。
オイルを注ぎ終えたらオイルレベルゲージを確認します。
オイルの付着しているラインが二つの穴(黒線部分)の間であれば問題ありません。
見えにくいですが矢印で指している部分にオイルのラインがあります。
最後の確認を
最後にフィラキャップを締めて無事に作業終了!
と一安心する前に、もう一度確認しておきましょう。
- レベルゲージはしっかり奥まで刺さっているか。
- ドレンボルトの増し締めは確実に行ったか。
- フィラキャップは閉まっているか。
全ての確認ができたら後片付けをして作業終了です。お疲れさまでした。
オイル交換は力を必要とする作業がないので、誰にでもできるメンテナンスです。
この記事を参考にしながらぜひ挑戦してみて下さい。
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・ポイパック
・オイルジョッキ
・パーツクリーナー
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