あの人が煽り運転する原因は”あなたの運転”に隠されている

現代における社会問題といえば”あおり運転”です。『あおり運転に関するニュースを見ない日はない』と言っても過言ではありません。

それもそのはず。警察庁の調べによれば、2018年の”車間距離保持義務違反”における摘発件数は1万3025件。平均すると一日あたりの摘発件数は約35件。この数字を見れば毎日ニュースで見かけるのも納得です。

しかし、この数字はあくまでも”摘発された件数”です。摘発されなかったものを含めると、数百件、数千件もの数字になるでしょう。ニュースに取り上げ続けてもなお、摘発件数が減少しない原因はどこにあるのでしょうか?



あおらない人ほど、よくあおられる

あおり運転は”あおる人”と”あおられた人”が存在することで成立します。そして、いつも冷たい視線を向けられるのは”あおる人”なんです。

「あおっているんだから当然でしょ?!」

そう思われたあなたは要注意です

何事にも原因がある

この世に起こるすべてのことに原因と結果があるように、あおられたという結果にはあおられる原因があるのです。

あおり運転はとても危険な行為ですから、そのような運転手の肩を持つ気はありません。しかし加害者がすべて悪いとは言い切れないのです

あおられる原因となる運転(行動)を3つご紹介しますので、それらに該当するような運転をしていないか一つ一つ確認してください。

その➀…右側の車線を走り続ける

一般道や高速道路を走行中に、右側を走り続けていたことはありませんか?(その先で右折しようとする場合を除きます。)

実はこの運転方法こそが、あなたをあおり運転の被害者とさせ、なお且つ加害者を生む一番の原因です。

「左側から抜かしていけばいいでしょ」という考えをお持ちでしたら、今すぐに捨てて下さい。なぜなら、道路交通法において『追い越しをするときは、追い越されようとする車両の右側をしなければならない』と定められているからです。

怒りを買って当然の行為

前述しましたが、法律では「追い越しは車両の右側から」と決まっています。

それを知識として記憶にとどめている運転手が、ずっと右側を走り続けるあなたの車両を見てどう思うのかを想像するのは簡単なことです。

左側からの追い越しはダメなのに、追い越しするための右側は車両がいて左側は空いている。そんな状況の中、追い越しすることを我慢して走っていれば、その車両を右側に避けさそうとする行為(あおり運転)をしてしまうのも無理はないのです。

その②…「制限速度内で走っている」を盾にするな

「私は制限速度内で走っているんだから、煽られるのはおかしい!」と思いながら走っているのは、左側の車線ですか?それとも、追い越しを目的とする右側の車線ですか?

左側の車線を走っているなら間違いなくあなたは真の被害者でしょう。ですが、右側を走っていたなら、あなたを被害者とは言えません

追いつかれた車両の義務

道路交通法の第二十七条の2において、”追いつかれた車両は進路を譲らなければいけない”と定められているのです。あなたの車両が制限速度内で走っているからと言って、その義務が生じなくなるわけではありません。

あおり運転されたからと言って意地になり右側を走っていれば、あなたが違反者となりうる可能性は十分にあるのです

一車線の場合は?

片側二車線の道路であれば、左の車線に変更することで道を譲ることができます。では、一車線しかない場合はどのように対処すればいいのでしょうか?

一車線しかない場合は、

”できる限り道路の左側に寄って進路を譲る”

もし万が一、左に寄ったとしても道を譲るだけのスペースの確保が難しい場合はスペースが確保できるところまで車を走らせましょう。

その③…ミラーを活用できていない

バックミラーやサイドミラーは周囲の状況把握するためには欠かすことのできないアイテムです。ミラーを活用できれば、後方から接近してくる車両を早く見つけることができるので、あおり運転の被害者とならずに済むのです。

逆に言えば、頻繁にミラーを見ない人は後方から接近する車に気づくことができないということです。

気づいた時にはあおられている

日ごろバックミラーを確認しないにも関わらず、気まぐれにバックミラーを覗くと、そこにはピタリとあなたの車に接近する車を発見してしまう。

よくあるパターンです。

発見が遅れているにも関わらず「いきなり煽られた」と、あたかもこのから瞬間あおられ始めたように思い込んでしまうのです。

周囲の状況を把握できていない

サイドミラーやバックミラーは、いったい何のために付いているのでしょうか?言うまでもありませんが周囲の状況を確認、把握するためです。前だけ見ていればいいのなら、ミラーなど付ける必要ありません

前方だけでなく、左右や後方の状況を確認、把握することで「あなたが今すべき運転方法」が見えてくるのです。制限速度を守り、ゆっくり走っていれば何をしても許されるわけではないことを覚えておきましょう。

最後に

あおり運転は、大きな事故の原因となりかねない非常に危険な行為です。実際に、あおり運転が原因で人の命が奪われてしまう事故も発生しています。加害者には人生をかけて罪を償っていただきたいと心から願います

ですが、100%加害者が悪いとも言い切れないのです。気が付いていないだけで、あなたが”煽られる原因”を作りだしている可能性があるということを、忘れないで下さい。

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