「アマゾンが勝手に置き配」が起こるワケとその対策について

2021年3月某日。

アマゾン配達員が荷物を放り投げながら置き配をするという信じられない出来事が起きました。

数年前に某S急便でも同じような出来事が起こりましたが、そのような事は如何なる理由があろうとも許されません

今回の件は、私も一アマゾン配達員として目を背けることができない出来事で、本当に驚きを隠せませんでした。

これを機にアマゾンで物を買うのが嫌になった人、配達員に偏見を持たれた方もいると思います。悲しい事ではありますが、そうなってしまう事は当然の事で弁解の余地もありません。

だからこそ、せめて「アマゾンが勝手に置き配していくのは何故なんだ?」という疑問にだけでもお応えできればと思いました。

なので今回は『アマゾンが勝手に置き配していくワケとその対策』についてお話します。

まさかの『置き配』が初期設定

”置き配”という言葉は以前から存在していましたが「置き配の存在を知ったのはつい最近」という人も多いでしょう。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い”他人との接触を避けたい人”が増加したことで、以前はほんの一握りの人しか利用していなかった置き配を利用し始める人が急増しています。

そして、置き配の利用者が急増したことにより

「わざわざ置き配の設定をするのは面倒だから、手渡しではなく置き配を標準設定にしよう」とアマゾンが配慮したのではないかと思います。

それが裏目に出るなんて

アマゾンなりに配慮したのはいいものの

「それを周知させていなかったのではないか?」

と私は思うのです。

たまたま私のところにメッセージ等の連絡が来ていなかった、若しくは私が見逃していただけなのかもしれませんが、置き配が初期設定になることを認知していた人はそう多くないはずです。

置き配を望まない人に置き配したり、対面での受け渡しを希望する人に置き配したり、望まない事を勝手にされては怒る人や不信感を持つ人がいても不思議ではありません。

それでは、なぜ”勝手に置き配”が急増しているのでしょうか。

勝手に置き配される2つの理由

全ての商品に適用されるわけでは無いのですが、置き配が初期設定になる可能性があることをご理解いただけたかと思います。

そして勝手に置き配されるパターンは二つあります。

・配達員に悪意があるパターン
・配達員に悪意のないパターン

悪意のある置き配

このパターンは、お客様が”対面での受け渡し”を希望しているにも関わらず勝手に荷物を玄関先に置いて帰ってしまうという悪質極まりないものです。

お客様が不在だった場合に『荷物を持ち戻りしたくない』という気持ちからそのような行為に及ぶのでしょう。

「そんなことできるの」

と思われたかもしてませんが、実は可能なんです。

なぜかと言うと、

”不在だったお客様に連絡したら置き配をお願いされた”

このような場合に置き配ができるような仕組みになっているからです。

あれば便利な機能も、使う人次第で不便なものになってしまいます。

一つでも多くの荷物を、1人でも多くの人の元へ届けるのも大切ですが、働く人1人1人の教育にもしっかりと目を向けていただきたいものです。

悪意のない置き配

上述したように、初期設定の段階で”お客様が意図しない置き配”に設定されていることがあります。

そのような場合には、

当然ですが配達員は商品を置き配して帰ります。

なぜなら、配達員にはお客様が望んだ置き配なのか、望んでいない置き配のかを判断することができないからです。

それに加え、置き配をするときにインターホンを鳴らしていはいけないというアマゾンのルールが、”勝手に置き配していった”と思われる事の発端となっていることは間違いないでしょう。

対策について

これまで話してきた内容を見ればお分かりいただけるかと思いますが、”勝手に置き配”を防ぐには

「注文時に受け取り方法を再確認する」

これしか方法はありません。

「置き配は盗難にあうリスクが高い」

と不安に思われる人は、ガスメーターボックスや宅配ボックスにお届けする事もできますので、そちらを選んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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