「正直、アイドリングストップは必要ない」と思う3つの理由

アイドリングストップとは、信号待ちや渋滞での停車時、一時的にエンジンをストップさせ、排気ガスの量や無駄な燃料の消費を抑えるための機能です。

この部分だけを聞くと「地球にもお財布にも優しい機能なんだー」と思ってしまいますよね。しかし、どんなものにも表と裏があるように、この話にも裏側があることを忘れてはいけません。

タイトルでもお伝えした通り、私はアイドリングストップ機能など必要ないと思っています。「必要ないと思う3つの理由」について詳しくお話します。

その➀排気ガスについて

環境省によると、乗用車(ガソリン車)であれば

「アイドリング10分あたりの二酸化炭素排出量は90グラム
 エンジンの始動時には一般に排ガスの量が増える」

とされており、更には「ディーゼル車におけるエンジン始動時の窒素酸化物(NОx)排出量は20秒強のアイドリングに相当する」と記されています。

補足として、
「周囲の状況も見ながら、1分以上停止することが予測されるような場合にはアイドリングストップしてみては?」と書かれており、これこそが一番重要なポイントです。

機能に頼ると無駄にストップさせられる

先ほど「周囲の状況も見ながら」と述べましたが、車に周囲の状況を判断する機能が備わっていません。

車を停止させる理由は、

・一時停止
・1分以上の長い信号待ちによる停止
・歩行者を横断させる目的での停止

と様々ですが、状況によって停止する時間は大幅に違ってきますしかし、車にはそれらを判断する機能がないので、ドライバーであるあなたが判断しなければいけません。

停止時間が短いにも関わらず、機械任せにしてエンジン始動回数を増やせば、無駄な排気ガスを排出するだけです。

その②エンジン停止させるタイミング

アイドリングストップのスイッチを切っておかないと、車はここぞと言わんばかりにエンジンを停止させようとします。

例えば、渋滞に引っかかり、少しずつ走行している中でアイドリングストップしても、エンジン始動回数が増えるだけで、排気ガスの排出抑制にはなっていないでしょう。

確かに、1日当たりの【エンジン停止時間】は10分を超えるかもしれません。しかし、その内容が「10秒×60回」では何の意味もないのです。

バッテリーをいたわる為にも

頻繁にエンジンを始動を繰り返していると、バッテリーにかなりの負担がかかります。なぜなら、エンジン始動する際に多くの電気を必要とするからです。

電気を蓄える量よりも放出する量が多ければ、バッテリー上がりの原因にもなります。なので、アイドリングストップを切るスイッチがあれば、エンジン始動時に切っておきましょう

その③車体価格の高額化

新車購入時にアイドリングストップ機能を装着するとなれば、5~10万円の費用がかかります。「いらないので、外してください」と言うことができればいいのですが、最近の車ではそれができなくなりつつあります。

なぜなら、一部の車ではアイドリングストップ機能があらかじめ装着された状態で販売されているからです。まだこの機能が珍しかった時代では、装着の可否を選択できていたのです。

安全・便利になるのはいいこと

しかし、本当に必要なのかどうかを決めるのは、車を購入するあなた自身ですよね。なのに、いろいろな機能を標準装備して車体価格を少しでも上げようとするのは、いかがなものかと思います。

軽自動車の新車価格が200万円を超える事が珍しくないのはこのためです。

「新車が欲しい」という気持ちもわかりますが、中古車でも安く、良いものはたくさんありますので、新車が全てでは無いことを忘れないで下さい。

最後に

「正直、アイドリングストップは必要ない」と思う3つの理由についてお話しましたが、いかがだったでしょうか?

排気ガスを抑制し地球温暖化を防ごうという気持ちを否定するわけでは無く、どこか方向性が誤っているのではないか?と疑問に思いこの記事を作成しました。

車を購入する際に少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。